3月25日のトレーニング 状況判断
ルートフットボールアカデミー状況把握

黒葛原です。
本日のテーマは状況判断。
よい「状況判断」を身に付ける、トレーニングを行いました。

状況を見て、判断するためには、状況を知る、状況を把握する必要があります。
出来るだけたくさんの情報を得ること。
自分と、それ以外。
ゴールの位置。味方の位置と状態。相手の位置と状態。ボールの位置。
それらを「見て」把握すること。

分かりやすい例でお話しすると、
スマホを見ながら歩いていて、
人とぶつかった…
電柱とぶつかった…
自転車とぶつかった…
車にはねられた…

これをやめようねということです。
そうならないように、周りを見て歩こう。ということですね。
横断歩道の信号が点滅しそうになっている。あるいは、点滅している。

急いで向こう側にわたった方がいいのか、それとも止まって待った方がいいのかを判断するということです。

言い換えるなら、スマホを見ながらプレーしている選手が多いんです。

ドリブルする時に視線が下がっていたり、ボールばかりを目で追ってしまっていたり、状況を把握するための情報量が少ない選手が多いですね。

情報が少ないと、どうなるか…
ボールが自分の所にくると、慌てます。
ボールを止めた瞬間に、相手に奪われます。
シュートを打てばゴールなのに、パスをしてしまいます。

事故っています…

これらは、状況を知る、情報を得ることで回避でき、プレーに余裕が生まれます。そして、よいプレーの選択が出来るようになります。

なぜなら、状況を把握することで、次のプレーのイメージと準備が出来るからです。そして準備が出来ていれば、良い判断が出来るようになります。

トレーニングの前半は、視線を上げてプレーすることに時間を使いました。
狭いグリットの中で、障害となるマーカーをたくさん置き、その中を参加選手全員がドリブルをします。

設定したルールは、
・グリットから出ないこと
・マーカーに当たらないこと
・人に当たらないこと
・出来るだけ長い距離を早くドリブルすること
・コーチからの合図があった時に、あらかじめ指定したマーカーを1周すること。その際に他の人が周ったマーカーをまわらないこと

このトレーニングで求められるのは、
・マーカーと人にぶつからないために、常に周りを見ること
・マーカーと人にぶつからないための、細かなボールタッチ
・合図があった時に、自分が周るマーカーを瞬時に判断すること

次のトレーニングは、2人組でおよそ30mの距離をとり、向かい合って相手に向かって同時にドリブルをします。
相手にぶつかる直前で、方向を変え、次の人にパス。

求められることは、
・ぶつからないように、相手をみること
・相手のドリブルのスピードを把握して、方向を変えるタイミングをはかること

トレーニング後半は、オフェンス3人、ディフェンス2人のゴールを使った3vs2。
オフェンス3人の状況把握と、状況判断を主にトレーニング。

・数的優位であること
・誰がいい状態でプレーできるのか
・ドリブルなのか、パスなのか、シュートなのか
・ボールを止める位置と体の向き
・その他

本日のテーマである「状況判断」を、より実践に落とし込みます。

数的優位を保つためには、ボールを受ける選手の動きなおしが、重要になってきます。ディフェンスの背中に入ったままだと、出し手はボールを出せなくなります。この状況は、数的優位ではなく、相手と同数という状況です。

このような数的優位を保つための動きなおしも含めて、常に視線を上げて、周囲の情報をたくさん入れながら、プレーを行いました。

パスを相手にひっかけてしまう。トラップした瞬間にボールを奪われる。次のプレーを考えている間に、相手に寄せられて奪われてしまう。

このような状況でスタートしました。
回数を重ねるたびに、良いプレーの選択や、そのプレーの判断が早くなることが少しずつ見え始めました。

トレーニング終盤には、プレーの精度は別として、全員がしっかり顔を上げ、視線を上げて、周りを見ながら情報を得ながらプレーする事ができました。

「見る」ことに技術は必要ありません。
「見る」ことは、プレーに余裕を与えてくれます。

「蹴る・止める・運ぶ」は、
サッカーをするためにどれも必要な技術です。
「見る」は、その3要素の中に追加されるべき、要素だと思います。
なぜなら、間違いなく出来るのことなのに、やっている選手が少ないから。

セットでトレーニングする必要があると考えています。


ルートフットボールアカデミー大浜小体育室

本日トレーニングの会場に選んだ、大浜体育館の小体育室
硬すぎず、柔らかすぎない、ソフトなフロア。大きさも申し分ないですね。
堺市の体育施設の中に、こんなフロアがあることは、発見でした。

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