
選手が倒れるインターハイ
ルートフットボールアカデミーの黒葛原です。
先日、陸上競技をしている次女の応援で、福岡で開催されているインターハイを観戦しました。
連日の猛暑で、福岡も連日35度越え。
その中で、実際にタータンを走る選手たちの体感温度は、35度をはるかに超えるものだったと、容易に想像できます。
各レースを見ていると、ゴールする度に、3〜4名の選手が、その場に倒れ込み、担架で運ばれていく選手、車椅子に載せられる選手たち。
レース中にフラフラになり、途中で大会スタッフに抱えられる選手。

そんな状況を目の当たりにしました。
ちなみに、次女は ”無事に” 完走しました。
各都道府県の予選を勝ち、さらに各地域(大阪は近畿大会)で上位に入った選手だけが、出場を許されるインターハイ。
いわば、高校年代のトップ選手が集まり、高校ナンバーワンを目指す大会なわけです。
そんな大会が、虐待とも思える過酷な環境で行われている現実があったのです。
いいパフォーマンスができるはずがない。
いい記録が出せないとは言いませんが、非常に出にくい環境下であることは、間違いありません。
実際に、前述したように、何人もの選手が、倒れている現実がある。
ちなみに、倒れてしまう選手の多くが、東北地方の比較的暑さが穏やかな地域の選手だったそうです。
選手のことを考えた
子供のことを考えた
日本の未来のスポーツのことを考えた
選手ファーストの大会ではないと断言できます。
サッカーは、そんな酷暑対策として、男子は福島県、女子は北海道で開催されています。
私が高校生だった時は、全競技開催地で行われていました。
20年以上前と比べると、ほんの僅かな配慮や、改善があるようです。
ですが、この先もインターハイが酷暑の中で開催され続ければ、大袈裟ではなく、死人が出ます。
時間の問題です。
子供たち、未来あるトップアスリートが、より高みを目指す大会であって欲しい。
そんな選手たちを集めて、その可能性を潰してしまうような大会なら、無くしてしまった方がいい。
そんな選手の命を奪ってしまうような大会なら、やらない方がいい。
そう、切に感じました。
サッカーで言えば、夏のインターハイ。冬の選手権。
中長距離の陸上で言えば、夏のインターハイ。冬の駅伝。
野球で言えば、春の選抜。夏の甲子園。
熱闘甲子園。私、大好きです。
ただ、体内沸騰甲子園はまずいです。
確か、夏の甲子園は、暑い時間帯を避けたスケジュールになっていたような。
それでも選手のパフォーマンスが保たれる環境とは、言い難いですが…
インターハイ。
早朝や夜の開催、時期をずらしての開催。
そのように、もっと選手を守り、選手のパフォーマンスを確保してあげる運営はできないのでしょうか。
そうするにあたって、会場の問題、他の大会とのバッティングなど、様々な問題があることは、重々承知しています。
ですが、選手が目指すべき大会であり続けてほしいし、そこで最高のパフォーマンスをしてほしいと思うのです。
今のままでは、選手を守るために、インターハイを辞退するという指導者や、高校が出てきてもおかしくないと思いますし、その判断は賢明とさえ思います。
高体連の中で、検討されている課題だと思います。
しかし、早く改善策を打たなければ、取り返しがつかないようなことが起こります。
今の屋外競技のインターハイは、危険です。
最後に、私もインターハイ経験者です。
思い入れのある、大事な大会です。
インターハイの出場が決まった時は、嬉しかった。
いろいろ書きましたが、批判ではありません。
選手が最高のパフォーマンスで競い合える大会にしてほしい。
そうあってほしいという思いから、生で観戦して感じたことを記しました。
最後に、ルートに通ってくれている選手、保護者の皆さま。
熱中症にならないように、しっかり対策をしてくださいね。
所属クラブによっては、時に過酷なスケジュールの時があるとも、聞いています。
選手を守るクラブならいいですよね。
選手を使うクラブなら、自分の身は自分で守る必要があります。
何事もなく、成長できる夏として、秋を迎えれることを、切に願います。
黒葛原
ルートフットボールアカデミー
ルートフットボールアカデミーは大阪府の泉北地区を中心に、堺市で活動を行う、ジュニア年代を対象にした、少人数制のサッカースクールです。サッカー経験の有無に関わらず、これからサッカーを始めようと考えている方も、お気軽にご参加ください。
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